水辺エコトーン
 自然の水辺には、水辺特有の植物が生育しています。これらの水辺に根付く植物(水辺植物)は、水中と陸という性質の異なった環境をゆるやかにつなぐ「エコトーン(移行帯)」としての役割を果しています。
 水辺のエコトーンは、下の「水辺のエコトーンイメージ図」のように、湿生植物(湿地に生育する植物)や抽水性植物(水から茎や葉を突き出すように生育する植物)等、その水辺空間の環境条件に合せて様々な植物によって構成されます。
 エコトーンには様々な生態的機能が備わっています(「水辺のエコトーンを構成する植物の様々な働き」参照)。水辺植物は、これらの諸機能を「複合的」に発揮する特徴があります。植物によって覆われた水辺を少しでも多く復元・創出することが、これからの時代に必要とされています。
 さらに、水辺植物は「微気象の緩和」機能を持つことがわかってきました。これも水辺エコトーンの機能の一つと考えます。この機能を屋上に応用し、温度上昇抑制効果の高い「屋上湿生花園」をご提案しています。
※小岩井では、湿生植物から沈水植物まで、水辺に生育する植物を総称して「水辺植物」と呼んでいます。
コンクリートブロックにマコモルートボールを固定して植栽
↑コンクリートブロックの隙間にマコモルートボールを植栽(施工後2年・施工前)
幅は狭いですがエコトーンとして機能する水辺空間が創出されました。(「連接ブロックへのルートボールによる水辺緑化」参照)

水辺のエコトーンイメージ図 桜井善雄「水辺の自然環境とその保全」より
水辺のエコトーンを構成する植物の様々な働き
    水辺林 湿生植物
群 落
抽水植物
群 落
浮葉植物
群 落
沈水植物
群 落
動物のすみ場 魚・えび類の産卵と稚魚・幼生のすみ場    
野鳥の営巣・育雛・かくれ場  
野鳥への餌の供給
昆虫類・両生類のすみ場と餌の供給
底生動物や貝類への餌の供給
付着生物の養生基体    
その他 水質の浄化 土砂や汚濁物質の流入阻止
有機物の分解浄化  
湖水と底泥から栄養塩の吸収    
植物プランクトンの抑制    
湖岸の保護
(植生護岸)
密生した根茎による浸食防止    
密生群落による波消しとしぶき防止
資源の供給 人間の食べ物
生活用品の材料
家畜の餌と農地の肥料
おだやかな水辺景観の形成
桜井善雄「水辺の自然環境―特に植生のはたらきとその保全について―」より



メールはこちらからどうぞ!
Copyright c 2002 Koiwai Noboku Kaisha, Ltd. All right reserves.